hamachansenseiのブログ

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サイコパスと承認

ようこそhamachansenseiのblogへ。
今年は暖冬ですね。風邪などひかれてはいませんか?
実は私、先週のセミナーのblog当番を仰せつかっているのですが、構想がまとまらないので、現在現実逃避でこれを書いている状況です。

ということで、なかなか重いネタ続きで失礼しますが、最近サイコパス関係の新しいニュースが流れてきたので、JOKERで承認が…と書いた流れでまた少し呟いてみようと思います。(JOKERの話って何?の方はこちらから)
 

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本題に入る前に、以前クロニンジャーのパーソナリティ理論を読んでいた時に、「共感できるかどうかは遺伝が影響している(Ando et al, 2004)という一文を読んで、共感性®の低い私はがっくりを肩を落としたことがありましたが、サイコパスもこの共感する神経の「機器」、すなわち感情調節に関連する脳の領域の灰白質が少ないのだそうです。

それを裏付ける少し前に流れたニュース
サイコパスは遺伝する、それも8割」

イギリスで、1994~1997年に生まれた5000組の双子の子どもたちを対象に、反社会的な傾向の遺伝率調査を行った結果、「冷淡で無感情」な性格を持つ子どもの遺伝率は30%で、残りの70%は環境の影響とされた。

 次いで教師などから「矯正不可能」と評された、きわめて高い反社会性を持つ子どもだけを抽出してみた結果、犯罪心理学サイコパスに分類されるような子どもの場合の遺伝率は81%で、環境の影響は2割弱しかなかった。(その環境は、親の子育ての影響ではなく、友だち関係のような「非共有環境」の影響である。)
※バーバラ・オークレイ『悪の遺伝子』(イースト・プレス)より

そんなことから、イギリスではヤバ目の人を警察のデータベースから抽出して、あらかじめ隔離(?)してしまおうという試みがなされているとか。
(隔離ではなくカウンセリングを提供とか情報が錯綜していますが)

そんな中、最近流れてきたのは

サイコパスは治療不可能」という認識は覆りつつある 

とというもの。
少年院?にいるサイコパスの人が、ネガティブな行動をした時に刑罰を与えても全然効果がないけれども、ポジティブな行動をした時に脳に報酬を与えると、再犯率が34%低く、暴力犯罪を犯す可能性が50%低くなったという。
(詳しくは → 原文和訳

脳に「報酬を与える」とはすなわち 褒める=承認してエンパワーメントすること。精神障害は決して「治る」ものではないけれども、従来考えられていたような「全く手が付けられない」というわけでもない。その特効薬は ”望ましい行動" に対してそれを 「承認」すること。
要は薬物依存の症例に行う『動機付け面接』みたいな対応が、功を奏するということなんでしょうね。

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サイコパスみたいな手の付けようがなさそうなものにも効く「承認」。
「承認」ってどれだけ凄いねん、どんだけパワフルやねん、どんだけ必要不可欠なもんやねん!!!と思ったので、今回またまたblogに書いてみました。
もうこれは、常々考えていたように、義務教育の内に全国民に教えた方が良いんじゃないか?と改めて思いました。

承認万歳!🏳‍🌈

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