コンパッション(思いやり)というもの(2)愛着障害の観点から
ようこそhamachansenseiのblogへ。
とうとうGWに突入しました。
車から降りないドライブくらいならいいか?という、外に出たい衝動を抑えつつ、過ごしているのは私だけではないはず(^^;)
stay home頑張りましょう。
さて、今回は「コンパッション(思いやり)」の続きです。
前回コンパッションは親と十分な「愛着*1」が形成された経験がないと、自分にも他者にも使うことができないとお伝えしました。
この愛着形成には生後半年から1年半の間の親とのかかわりが一番大事と言われています。生後まだ自力で何もできない赤ちゃんが、生きていく上で最も大事な存在である親から受け入れられ、十分「よしよし」された経験があるかどうかで、その人の愛着スタイルが決まるからです。
(注:2歳以降も5歳ころまでは敏感な時期)
大人の愛着スタイルはざっくり言うと以下のタイプがあります。
1.安定型
2.不安定型
(1)不安型
(2)回避型
(3)恐れ・回避型
簡単に言えば、
・安定型:親との愛着形成が十分なされて、メンタルが安定している
・不安型:人から拒絶されることを恐れ、顔色をうかがったり、不適切な行動を取る
・回避型:人との接触を面倒に感じ、避ける
・恐れ・回避型:不安型+回避型。見捨てられ不安と引きこもり願望の両方を持つ
★詳しくは岡田先生の著書を参照(amazonへのリンクはこちら)。
★岡田先生のHPにもダイジェストが載ってます(HPへのリンクはこちら)。
幼小児期に身に付けたこの愛着のパターンは、7~8割は生涯持続すると言われています。かつ、成人の約3分の1が不安定型スタイルで、対人関係に困難を感じるとのこと…
( ゚Д゚)!
そして、回避型の人は共感性が低い!
( ゚Д゚)!( ゚Д゚)!
すなわち、親からそういうかかわりをされて来なかったために、共感的な脳の領域の発達が抑えられていて、たとえ人が苦しんでいても、安定型の人のような「自分の痛みのように共感する」ことが難しいのだと。
( ゚Д゚)!( ゚Д゚)!( ゚Д゚)!
もうガッテンガッテンガッテンです。
今の自分がどう形成されてきたかの謎が、解き明かされていくような感覚。
そして、こういった不安定型のスタイルを持つ人が親になると、そのスタイルが環境要因となってまた子供の愛着スタイル形成に影響し、連鎖していくという…。
これはもう毒親の連鎖でしょう(T T)。
先日の承認・リヴァー・フェニックスの回でも取り上げた、「承認の不足」と「愛着障害」が結びついた感…。
(参)「毒親」の正体 水島広子著 https://www.dailyshincho.jp/article/2018/03220731/?all=1
ではどうすれば?
(これを今回書く予定だったのが1回先送りになりまして、次回につづきます)
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【あとがき】
岡田先生の著書には、実例として夏目漱石や川端康成やクリントン元大統領やスティーブ・ジョブズなどの著名人についての解説が沢山あるので、とても分かりやすく一読の価値があります。
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*1:愛着(英語でAttachment)は心理学の用語。乳幼児が主たる養育者(多くはお母さん)との間に築く情緒的なきずなをいう。愛着は相互作用(母子相互作用も参考に)であり、たとえば赤ちゃんが泣く→お母さんが「どうしたの?」とそばに寄る、抱いてあやすなど、赤ちゃんや子どもの発したサインにお母さんが敏感に気づいて適切な応答を返していく、この積み重ねで、赤ちゃんの愛着が育まれる。自分をいつも大事にケアしてくれる人に寄せる信頼、安心感といってもよい。お母さんとの間の安定した愛着は子どもにとって安全基地。これがあるからこそ、子どもは他の人との関係や新しい経験などに踏み出していける。(Weblioより転載)