映画「JOKER」を見て思う「承認」ということ(2)
ようこそhamachansenseiのblogへ。
本日は前回尻切れトンボで終わった、映画「JOKER」の鑑賞後感想文の後半をお届けしたいと思います。
JOKERから少し話が飛びますが、
世の中で時々凄惨な事件のニュースが流れますよね。
犯人の詳細が明らかにされるにつれ、
「両親は立派な仕事をしているのに」
「お金には困らない家庭に生まれたのに…」
「親は厳しく躾をしていたはずなのに」
等々の「なぜ?」という疑問が世間から湧くことが多々あり。
私も「なぜこんな犯罪を起こしたんだろう?」といつも不思議に思い、分析思考®をフル回転させていたのですが、色々勉強をするうちになんとなくわかってきました。
「承認」されていないんだ…
親が立派な仕事をしているから子供がきちんと育つわけではない。
経済的に困窮してないから立派な大人になるとは限らない。
躾が厳しければきちんとした人間になるわけではない。
結局、「そこにいていい」という、自分の全存在が認められている感覚、
家族や社会から「必要とされている」感覚、
すなわち存在承認がなく、どんなに努力してもそれが得られなければ、人は簡単に壊れていく。
すなわち鬱になって自分に籠るか、反対に反社会的行動をとることに躊躇がなくなる、動物的な本能むき出しの衝動的な行動を取り始める。
JOKERに話を戻すと、老いた母の面倒を看ていて、本来なら「孝行息子」として賞賛されるべきはずのアーサーが、周囲からことごとく否定され続けた挙句、とうとうプッツン来て短絡的に人を殺め始める。プッツン来たあたりから坂道を転がり落ちるようにダークサイドに堕ちていく様は、こういった「不承認」から犯罪に手を染めていく過程をよく描き出しているなぁ…と。
以上、やはり「存在承認が一番大事」という映画鑑賞後感想文でした。
いやあ、やっぱり映画って良いですね。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!
(日曜洋画劇場 淀川長治を脳内再生しつつ読んでください ^^)
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【あとがき】
人が精神的に壊れたり、ダークサイドに堕ちていく要因として、精神科でいうところの「愛着障害(アタッチメント障害)」というものもあります。これもとても興味深いので、またの機会に書いてみたいと思います。
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