hamachansenseiのブログ

日常の出来事をストレングス・心理学に絡めて配信中!

人の振り見て我が振り直す

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先日スポーツジムで1週間通い放題の無料キャンペーンがあったので、どんなものか興味本位で行ってみました。

事前にオリエンテーションがあるとのことで、椅子に座ってまず聞かれたことが、「あなたはどんな風になりたいですか?」という質問。

「え? ええー? いきなり?」

まだどんなジムなのか全く何も説明されていないのに、唐突に理想形について訊かれました。
会社の指示でそういうオリエンテーションをすることになってるんでしょうが、慎重さ®*1の高い私が、初対面の相手にそんなに簡単に自分の思っていることを話せるわけがありません。

そして別の日、宴席で話をしていると、隣の席の人から突然「あなたはどういう状態が理想なんですか?」的な質問が。
一応質問形にはなっているものの、コントローラー*2の直感で「何か私に意見したいことがあるんだな」と感じていると、案の定続けてそのような内容が語られていきました。

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スポーツ業界はモチベーションアップが流行りなのか、マニュアルのせいなのか、先日のジムはとても不自然な会話でした。
後者の人は多少コーチングの心得のある人だったので「あ、ここはコーチングチャンス」と思って訊いたんでしょうが、コーチングというよりは、自分の言いたいことの前振りだった感が…。

私もコーチングの学び始めは、親しい人と雑談していて、さりげなくコーチ的質問を差し込むと「え?もしかして今コーチングしてる?」と察知され、会話を止めてしまったことがありました。

相手との信頼関係ができていない時、もしくは相手が求めていない時に、同意を得ずにコーチ的な質問をすることは「余計な世話」なんだなぁと身をもって体験した出来事。
こういうことが原因で、世間では「コーチングって…」というあらぬ誤解を受けてしまうんだなぁと。

・訊くときは相手の許可を得て。
・相手のためを思い、良い意味で相手のことを知りたいという思いで質問を。
・求められていないフィードバック*3はしない。
・求められていない時は「傾聴」に徹する。

基本を忘れないように、自分の脳にハッシュタグ付きでメモりました。

【用語解説】

*1:慎重さ®とは、Gallup社の開発した34個のストレングス(強み)の一つ。リスクに対して非常に敏感で、容易に自分の考えやプライバシーは明かさない。

*2:コントローラーとは、コーチエイの開発した4つのコミュニケーションタイプの一つ。自分が状況をコントロールしたい、人にコントロールされるのを嫌がる、いわゆる社長さんタイプ。

*3:フィードバックとは、第三者からどのように見えるか、どう感じられるかを、見たまま、感じたまま相手に率直に伝えること。