レセプターがどうとか言いますけど…
hamachansenseiのブログへようこそ!
本業のプチ勉強会の準備のため、今回分は
途中まで書きかけてしばらく間が空いてしまいました。
読者がいらっしゃるのかどうかは分かりませんが、
もしいらっしゃったら、お待たせしました!
前回分からしばらくストレングスを離れて、
虎プロネタが続く(予定)です。
さて、以前「コーチング3団体を渡り歩いた話」をした時に、
ある人から「コーチングで満たされずに、何か探し求めているなら…」
的な発言をされたことがありました。
正直「心外」でした。
実際はその逆で、
「コーチングは素晴らしいと思ったので、色々な角度から学んで、極めようと思った」
というのが真意でした。
その「色々な角度」というのが今回のテーマです。
同じ団体の講座を再受講したり、他の団体の講座を受講した時に、
「以前にも聞いたはずの内容なのに、今日初めて聞いたような気がする」
そういう体験をすることが度々ありました。
(他にも同じことを言っている受講者がおられたので、私だけではなさそう)
その時よくファシリ等々から
「前の時はあなたのレセプターが開いてなかったからよ」
と言われました。
レセプター(受容体)とは、ホルモンなどの物質
(今回の場合は情報)を受け止めるための受け皿みたいなものです。
私のつたないお絵かきで書くと、こんな感じ。
レセプターが閉じていると情報は届かず、
レセプターが開いていると、情報が届く。
でも、それは果たしてレセプターだけの問題でしょうか?
確かに講座の内容にそもそもアンテナが立ってなかったので、
レセプターも開いてなかった場合もあるでしょうが、
私的には、ファシリのプレゼン能力とフィフティフィフティだと思っています。
というのが、谷口コーチの説明を聞くと、
非常にクリアカットで、
それまで混沌としていた頭の中の情報が、
すっきりと整理整頓されていく感覚があったからです。
何が違うのかといえば、
それは使う「言葉の選び方」であったり、
「話し方(声の大きさ、間合い、流暢さ)」であったり、
「説明にかける時間の長さ」であったり、
図示などの「視覚情報」であったり、
実際にワークで「体験する」、等々色々ですが、
実に様々な工夫と努力をされていることが分かります。
コーチング道に入る数年前に
コミュニケーション講座で知った「優位感覚*1」
まさに視覚・聴覚・体感覚・言語覚のすべてに働きかけ
どの感覚優位の人にも届くように講座を構成すること
それがなくて、自分の優位な感覚に偏った講座であれば、
優位感覚が同じタイプの人にはよく伝わるけれども、
優位感覚が異なるタイプの人には、その感覚のレセプターがそもそも少ないので、
伝わらないのも無理はない…
受講生のレセプターのせいにばかりは、できないんではないか?
ということで、色々なファシリ、色々な団体の講座を受けて、色々な角度から学んだことで、各講座で私のレセプターに届かなかった部分が互いに補完され、コーチングの全体像が見え、最後にたどり着いた虎プロをもって、私の知識のインプットのための「講座巡り」は終焉を迎えたのでした。
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【あとがき】
私が虎プロを受講した時は、既に過去の集合講座の録画を視聴する形態だったので、実際のワークはありませんでしたが、それでもとても勉強になりました。
何しろ谷口コーチはコアコンピテンシーに出てくる何気ない言葉でも、きちんと辞書で意味を確認することをされていたそうで、とても言葉が適切で、かつ語彙が豊富でした。
”相手に一番ぴったりくる言葉を選んで使うことができる”ということは、コーチにとっては非常に大事なことです。
基本、コーチはあまり喋りませんが、相手の話の合間に合いの手でかける言葉や、ここぞというときのフィードバックで相手にドンピシャな言葉が来れば、どれだけ思考や行動が加速することでしょう。
あー、学生の頃国語をもっとちゃんと勉強しとけばよかったー。
【用語解説】
*1:神経言語プログラミング、略してNLPでは五感を重要視しており、見る、聞く、感じるなどの感覚様式を表象システムと呼んでいる。各個で優先される表象システムは異なり、各個の優先的表象システムを優位感覚という。